《人に優しく川に優しく》
《緑の地球を子どもたちへ》
《きれいなまちを次の世代へ》


◎今までの経緯

平成5年2月、《人に優しく川に優しく》《緑の地球を子どもたちへ》をスローガンとして、日本のどまんなか《いびがわ》ミズみずフェスタ実行委員会が発足した。揖斐川流域17市町村住民248人で構成。ミズみずフェスタ(全国利き水大会・ウオーターラリー・いびがわ青空市場・リサイクルコーナー)を年1回開催したり、いびがわアマゴ釣り大会やミズみずセミナー(環境に関わる体験学習や視察、講演会など)を実施してきた。

私たちの想いは、こうしたイベントなどを通じて多くの人に伝えることができたが、一過性であり、なかなか実生活の中で活かしてもらうまでには至らない状況であった。

20世紀は、大量生産・大量消費・大量廃棄の一方通行型社会であったが、21世紀を迎え、適量生産・適正消費・リユース・リサイクルといった循環型社会への転換が叫ばれている。

そうしたなかで、まちづくりについて常時交流ができる場を構築し、広く住民を巻き込んでいこうと、環境の駅を開設する動きとなった。

今までの任意団体を発展的解消をし平成13年9月特定非営利活動法人いびがわミズみずエコステーションの設立総会を行った。

◎環境の駅

平成14年1月に東海地方初の環境の駅が立ち上がった。揖斐川町中心市街地の空き店舗(内藤新聞店)を無償で借り受け、空き容器回収機(飲料缶・ペットボトル)を設置。機械は、滋賀県のTMエルデ(株)が、本法人に無償貸与。住民が容器を投入するとゲームが始まり、当たると37登録店舗のラッキーチケット(焼肉屋何でも一品無料券・喫茶店コーヒーチケット割引券など)が発行されるシステム。確率は30%。住民は楽しみながらリサイクルに参加をし、登録店舗は新規顧客開拓にもなる。現在、月2,500枚のラッキーチケットを発行している。休日には親子連れの来訪者が多く見られる。年末年始を除く8:00〜18:00までオープンしている。環境の駅の立ち上げに際しては、岐阜県民協働型県政推進事業を活用し、岐阜県との協働で行った。飲料缶・ペットボトルの搬送は、(有)揖斐川清掃が無償で協力している。

平成16年4月には、揖斐川最上流部の坂内村に環境の駅2号店を開設した。(日本財団助成・旧坂内村行政との協働事業)平成16年10月には、環境の駅3号店(久瀬店)の開設(旧久瀬村行政との協働事業)。平成18年3月には、環境の駅4号店(谷汲店)の開設予定。(NPOはつらつファンド・揖斐川町行政との協働事業)

◎堆肥化ステーション

平成14年4月からは、堆肥化ステーションを仮稼働し10月から本格稼働となった。(日本財団助成)JAいび川が経営する野菜産直市場《ブルースカイ》の隣地を賃貸し、第一次発酵槽と第二次発酵槽を設置。大垣市の(株)ジーシーが、本法人に無償譲渡。利用者には、専用バケツとリサイクルカードを貸与し、毎週火・土曜日の15:00〜17:00に投入ができる。利用者は2回投入すると、ラッキーチケットが1枚もらえるシステム。(岐阜県民協働促進事業)生ごみからできた土壌改良材は、《土の素》として活用している。

小中学校では、総合的学習の時間が始まり、その環境分野での体験学習を環境の駅や堆肥化ステーションで行っている。

◎ミズみずセミナー・ミズみず彩生セミナー 

毎月第2土曜日にミズみずセミナーを実施している。これは、子ども向けの事業で、親子で参加をし、牛乳パックではがきを作ったり、廃食油から天然石けん作り、しめ縄作りなどを行っている。(青少年社会貢献体験事業)同時に本法人メンバーの畑を借り受け、体験農園を実施している。平成17年には、とうもろこしと大根の種植えから収穫まで親子で体験してもらった。

また、毎月第4木曜日には、一般向けに彩生セミナーを開設。草木染めや古布小物作り、機織り体験などを行っている。(コミュニティーハウジング財団助成・岐阜県との協働事業)

平成15年度からは、12回のうち、8回以上参加した人に、環境免許証(エコライセンス)を授与している。(リコー財団助成事業)

◎環境省体験的総合学習推進事業

平成15年度は環境省の指定を受け、揖斐川の上流(坂内村)、中流(揖斐川町)、下流(輪之内町)の河川水質検査や酸性雨調査を、小中学生や各NPOと協力し行っている。結果については、岐阜県地理情報システムを活用し、ホームページ上で入力、公開するシステムを構築している。また、揖斐川支流白石川の上流と下流に24時間水質検査監視システムを設置し、この情報もIT上で発信している。(環境省モデル事業・環境省が揖斐川町を通じNPO法人へ委託)

◎揖斐川本流クリーン大作戦

毎年5月最終日曜日に、揖斐川本流および粕川、桂川の一部区間15kmのごみ拾いと鮎の放流を行っている。小中学生はじめ親子連れや各種団体など、1,700人の参加を得て行われている。(揖斐川町行政との協働事業・JT助成事業)平成16年から旧久瀬村でも実施。

◎走れエコパッカー事業

平成14年に実施。保育園から中学生までに環境に関わるポスターを募集。89作品が集まり、その内の10作品を、(有)揖斐川清掃の協力を得、ごみ収集車(パッカー車)の側面にシール化し貼って町内全域を走っている。(日本財団助成事業・揖斐川町行政との協働事業)。平成16年度にも実施。(セブンイレブン助成事業)

◎わが家の環境ISO認証制度事業

ISO14001の家庭版。各家庭で簡単に取り組める環境に優しい項目、5分野80項目のうち、5項目以上を各家庭で選択してもらい、6カ月間実践してもらう事業。達成できた家族には、わが家の環境ISO認証証と認証ステッカーを授与している。(岐阜県民協働型促進事業・中部リコー助成・岐阜県、揖斐川町、揖斐川町教育委員会との協働事業)現在は、紙ベースの普及を図っているが、今後はIT上でできるシステムを構築する。

◎いびがわ環境フェスティバル 

揖斐川町が主催し、本法人が主管する事業。環境に関わるさまざまな展示や体験コーナー、環境講演会などを実施している。(岐阜県・揖斐川町行政との協働事業)

◎NPO法人ネットワーク事業 

本法人が主体となり、環境の駅1号店を拠点として、地域のさまざまなNPOとのネットワークを構築する事業。(環境マッチング基金助成)平成17年10月22日には、いびNPO法人連絡協議会を設立した。

◎今後の展望

NPO法人いびがわミズみずエコステーションが核となり、広域的な視点に立ち、行政や企業、市民と連携しながら、新たなまちづくりを目指していく。